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受験の悩みはこう乗り切る!

親と意見が激突! 親の言うことを聞くべき?

親は「資格の取れる学科へ行け」というけれど、私は興味がない……。もしかすると、皆さんもご両親と進路に関する意見が食い違うことがありかもしれません。そんな人たちに、みなさんよりも少し先輩のお話をしましょう。この先輩は、いまは社会人となり、立派に活躍をしていますが、高校生のときに、父親や母親と進路をめぐり、ずいぶんと衝突をしたそうです。

“父の期待”と“自分の興味”の衝突。

これは、いまから8年前にある家庭で、起きた話です。都立A高校3年生の孝くんは、父から話をしようと言われました。父がソファーに座って話し始めます。

「なぜ、C大学の商学部に行かないのか?お前の偏差値ならば、受かるんだろう。予備校の模擬試験の結果は、合格率80%を超えていると母さんから聞いたぞ。」
「…………」
「C大学は、税理士になるのにはいちばん近道なんだ。」

孝くんは子供の頃のことを思い出します。小学校3年のとき、父が経営する税理士事務所に始めて遊びにいきました。会社の社長たちに税金のことを教える父の姿を見て、”偉い人”なんだと感じ取ったようです。その日の晩、こんなことを話しました。「お父さん、僕も父さんみたいに税理士になるよ。」父は、それまでに見たことがないくらい喜んでいました。

いま、父は、12人ほどのスタッフを雇う本格的な税理士事務所を経営する所長になりました。早く、孝に後を継いでほしいとも言っています。しかし、孝くんの心はしだいに、父の職業である「税理士」から離れていってしまったのです。

中学2年の夏休みに、商社マンのおじが住むアメリカのサンフランシスコに1ヶ月近く「ホームスティ」をしました。英語を自由自在に操るおじの姿を見て、語学を生かした職業につきたいと考えるようになったようです。おじと街並みを歩くと、白人や黒人たちがさっそうと目の前を通ります。街や人々の表情からは、「希望」や「活気」が満ちあふれていると思いました。

その後は、英語を猛勉強しました。都立A高校への入学後も、1年の夏期講習から予備校に行き、英語の偏差値は、校内では5番以内をキープ。予備校の全国模試では、70を超えるほどになったのです。

 

両親には内緒の進路選択

いよいよ、自分の進路を学校に伝える時期が来ました。まだ、世の中のことを十分には理解できていない状態で、その先の職業にも繋がる“進路”を決めるというのは、大きな問題です。

英語の勉強をして、世界を飛び回る商社マンになりたい。だからこそ、J大学の外国語学部で思いっきり、語学を勉強したい、けれど、父との「約束」もある。どうしようか……。ずっと、心の中で迷ってきました。孝くんは、ノートに、自分が直面している選択肢を書いてみます。

1 J大学の外国語学部を筆頭に、英語を勉強できる文学部がある大学を8校ほど受験。
2 父が卒業したC大学商学部を中心に、税理士の資格がとれるような簿記や財務諸表などを学習できる商学部、経営学部がある大学を8校ほど受験。

2つの選択肢を前に、孝くんの心は揺れに揺れました。父は残念がるだろうな。そう思うと、すんなりと1番目を選ぶことができません。悩みに悩んだ挙句、孝くんは1番目のコースを選ぶことに決めました。そして、その進路を学校に提出をします。

その1ヵ月後……。
学校で保護者を挟んでの進路相談があり、その場で始めて彼の選択を聞かされた母親は驚きます。

 

父との「対話」。父との「約束」

おそらく、父はそんな孝くんと1対1で話し合いと思ったのでしょう。ポツリポツリと話し始めました。

「お父さんは残念だ。いまの事務所は後継者がいない。ずっと、孝が次のオーナーになってくれると思い込んでいた。」
「僕は小さなあの事務所に、毎日行くような生活はしたくない。世界を飛び回る仕事がしていきたい。」
孝くんは、さらに続けます。
「大学の4年間、英語の勉強をさせてほしい。そして、商社が無理だったら諦めて税理士の資格をとるよ。」
父は、大学4年から勉強をスタートすれば、税理士の資格をとれるのはもう30歳だぞ、と言いました。そして、最後に、厳しい表情で話しました。
「とりあえず、J大学外国語学部に合格できるようになれ。そして、結果を出せるようにしろ。」

父は、孝くんの選択を認めてくれたのです。ただし、条件がつきました。それは、商社に入ることができなかったときには、税理士の資格をとるために、勉強をスタートすること。つまり、孝くんが父親に”約束”したことです。自分が心から満足できる人生を送ることこそ、親への”最大の孝行”。

いま、念願かなって商社に勤務する彼は、当時のことをこう振り返ります。

・自分が本当に進みたい職業に”近道”の学部を選ぶことが、何よりも大切。
・税理士のような資格試験は、何歳からでも始めることができる。
・親の意見や考えは大事だが、自分の人生や考えはもっと大切。
・自分が心から満足できる人生を送ることこそ、親への”最大の孝行”。

孝くんは、今度、オーストラリアに駐在することが決まりました。そのことをいちばん喜んでくれたのが、父親であり、母親であったのです。

みなさんが、大学受験を前に、親と意見や考えが食い違ったり、ときに衝突することは、もしかしたら当たり前なのかもしれません。お父さんもお母さんも、かけがえのないみなさんのことを真剣に考えているからこそ、必死になるのです。そんなときには、今回のお話を少し思い起こしてください。きっと、参考になることがあると思います。どうか皆さんにとってよい選択を!

 
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